歯磨き粉の選び方
アルベーレデンタルブティック院長の阿部一博です。
日々、患者様から「歯磨き粉は何を使えばいいの?」と聞かれることがあります。
皆様は、どんな理由で今の歯磨き粉を使っていますか?
「昔からずっと使っているから」
「何となく良さそうだったから」
「味が気に入っているから」
様々な理由があると思います。
私は、おすすめの歯磨き粉を訊かれたとき、それぞれの患者様に一番適していると思われるものを選んでおります。
そもそも、歯磨き粉には、様々な“有効成分”が入っており、どの成分がどれくらい入っているかによって、その歯磨き粉の効能が決まっています。
いくつか例に挙げると、
・歯を白くするもの
・歯周病を予防するもの
・虫歯を予防するもの
・知覚過敏の対策をするもの
・口臭を予防するもの
などの効能を謳っているものが多いです。
「じゃあ、全ての効能をもつ歯磨き粉を選べばいいじゃないか」
と思うかもしれませんが、歯磨き粉というのは2〜3つくらいの効能に特化しているものがほとんどです。
それがなぜかというと、単純です。
全ての効能をもたせようとすると、数多くの有効成分を入れないといけなくなるので、値段が高くなります。
あまり多くの効能をもつ歯磨き粉が少ないのは、ほとんどがそういう理由です。
反対に、安い歯磨き粉は有効成分が多く含まれておらず、あまり効能を期待できないということも言えます。
ですから、自身のお口の中で、どんなことが弱点なのかということを理解した上で、その弱点を補うような歯磨き粉を選ぶのがおすすめということになります。
ただし、「歯を白くする」という効能が書かれている歯磨き粉でも、日本で販売されているものに歯そのものを白くする効果はなく、歯の表面についた黄ばみや茶渋などの着色成分を落とす効果を持っているという意味合いです。
下記の記事でも言及していますので、ご参照ください。
お口のケアの中では、物理的に汚れを除去する歯ブラシやフロス、歯間ブラシがメインで、歯磨き粉はその効果を補うサブ的な役割です。
しかしながら、お口の環境に合った適切なものを選ぶことで、問題や悩みの解決につながる場合もあります。
一般的に、市販品に比べると歯科専売の製品の方が、有効成分の種類や量が多く含まれているものが多いです。
当院では、おのおののお口の状況に応じた歯磨き粉を選定いたしますので、ご興味がある方は是非お問い合わせくださいませ。